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あーかいぶ


富士山麓青木ヶ原樹海に発見されたまま
放ったらかされている
「新洞窟」「新新洞窟」
(ともに我々のうちでのコードネーム)について
文責 探険隊 第4代 sake


0.はじめに
 この文章は前の2文章とは違い,当時この2つの洞窟の発見に関わった一隊員としての「いいわけ」のようなものなので,非常に重みがなく無責任なものとなっております.よって,「なめんなよ!」とか「っざけんじゃねぇよ!」とか「ったくもう」とか「けっ」などの感想を寄せるのも「現在はどうなってるんだよう」という質問などをよせるのも,どうぞご自由に.

1.「新洞窟」について


 この洞窟は1990年の夏,川越高校地学部探険隊の夏期調査(通称夏合宿)の新洞窟探査のとき,発見されたものです.場所は神座地区の樹海内林道から神座川越風穴方向にゆき,神座川越を過ぎてさらに1時間ほど奥に進んだところです.
 陥没口は直径約10m,深さ約5mと巨大なもので(見かけ倒し),内部は方向Aが天井が低いものの延々と続き約全長80m,また方向Aの入り口付近でやや上段になった方向Bが全長10mほど延びております.また陥没口のすみをぐるっとまわるように(というより,陥没口のすみのすきまといった方がいいですが)ほそい穴が10mほどあります.
 春先にいくと洞内に美しい氷柱などが観察されます.

2.「新新洞窟」について


 この洞窟は上記の発見から1年後の,1991年に,同じく川探が夏期調査で,上記新洞窟の付近でたまたま発見したものです(というより,前年度の調査で入口だけは発見していたのだけれど,こんなに長いとは思ってなかった).
 洞口Aは人がやっと入れるような岩のすきまですが,内部には夏でも氷が垂れ下がるところがあり,そこを過ぎると人がたてる程度の空間が広がります.この調子で50mほど続き最後は洞口Bとなっておわります.
 内部は落盤が激しく,あんまり長居したくない洞窟です.

3.これらの洞窟はどうなってるの?


 これらの洞窟は当然我々が発見したという事で,以前「神座川越風穴」を発見したときと同じように当時の日本火山洞窟協会に報告並びに測量図の作成をおこなう予定でした.しかし,その所在地のあまりのアプローチのしにくさ(樹海内を,木につけた目印をたよりにいくのですが,いつもその目印を見失って迷う)から,測量が思うように進まず(しかも,そのほんのの少しだけした測量データも現在紛失してしまっている),当時の隊員達の卒業とともにそのままとなってしまっているものです.
 ですから,「どうなっているの」と質問されたら「ごめんなさい」と答えるしかないのが今の我々の現状ですが,「いつかは測量してやろうか」という話もなきにしもあらずにもなきにしも.....




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