川越高校探険隊homepage

 ■HOME
 ■ARCHIVES
 ■WEBBOARD
 ■PRIVATE
 ■LINK
あーかいぶ


DEVICE


  • 樹海での北の見方


    樹海のなかでナンシーは思い出したように言った。「これさあ、木にコケの生えているほうが北なんだよね。だって日が当たらないから。」という工夫の豆知識で、DEVICEコーナーのはじまりはじまり。

  • 樹海で迷ったとき


    普通山なんかでは来た道を戻る、っていうのが迷ったときの定石なんだけど、樹海にはもともと道がないんだから分りっこない。そんなときどうするか。まず基本としては下手に動かないのが一番である。笛があれば定期的に鳴らし、目立つものがあれば掲げておく。というのが建前なのだが、地図を見てみると、我々が何時も行動している樹海は3方が道路に囲まれているので、常に方位が分かるのならその道の方向に向かえばまず脱出はできると思う。でもこれは相当体力的・精神的に余力があるときのみで、ちょっと気を抜くと真直歩いているつもりでも軸足のほう、軸足のほうへと曲がり恐怖の徘徊をしてしまうので、出来るだけおとなしくして捜索隊を待つほうが良い。

  • ヘッドライトは電池2コでつく


    もう皆気付いていると思うが、念のため。我々が普通持っているヘッドライトは長時間使用を目的としているので電池4本を2コずつ並列でつないである。だから非常の場合には片方の回路に1個ずつ電池を入れるだけでついてしまうのである。なお、この知識を応用した形で、並列を直列にするパワーアップも可能である(但しあっという間に電池はなくなるし、あまり意味はない。)

  • 寒いところでの寝方


    探険隊は常に寒さと戦わなければならない。偉い探険家のようにマイナス何十度というところで、ということはないが、貧乏な隊員は夏の雨でも死ぬほど寒い思いをすることもある。そんなときの工夫としては、まずさっきのあるもの全てを着込む、の他に寝る場所自体も色々考えたほうが良い。だだっ広い所よりは壁ぎわのほうがいいし、地べたよりは新聞紙1枚でも敷いたほうが良い。あと、思い切ったこととしては部屋のなかにテントを張るというのもいいだろう。

  • 洞窟とラジオ


    これは珍しく僕が発見したもので、意外かもしれないが溶岩洞窟のどんなに奥でもAMラジオだけは聞こえてしまうのである(FM・TVはだめ)。理由は全く分からないが、三ツ池のあの奥でも聞こえたのだから入口から入った電波が届いているわけではないようだ。

  • 寒いところでのガス


    手軽で便利なガスも、ちょっと寒いところへ行くとすぐパワーダウン、下手をすると全くつかなかったりする。これは液体ガスが気化するときに気化熱を奪うためで、それを防ぐためにはガス缶をあっためてやれば良いのである。焚火など熱源の近くに置いたり、手で暖めたりすればよい。ただし、パワーアップとかいって焚火の上に直接置いたりするのはやりすぎ。爆発します。

  • 洞窟内の移動


    本栖級の洞窟なんかでは移動に技術も何にも入らないが、神座川越ともなると色々工夫しなければならない。オードソックスなのはほふくだが、これはつなぎをビリビリにする(仕方ないけどね)。変わった方法としては鉛筆が転がるようにコロコロと回転移動する、というのもあるが、体力をは「煮立ったら15分」である。正にそのとおり、とりあえず沸騰させてしまい、そうなったら細火で15分煮ればおしまい。但し、量が1合くらいしかない場合は10分くらいのほうが良い。

  • 手作りランタン


    まずジュース(出来ればビールの方が良い)のアルミ缶を良く切れるナイフで窓を開ける。これだけでも十分使えるのだが、余裕がある場合はこれにスッポリ入るようなビンを用意する。ビンの口が狭くてそのままではローソクが入らない場合は広げたい大きさに石油を染み込ませた糸をおき、火をつけて、消えたらすぐ水に入れるとパカンと奇麗にとれる。ビンをカンにはめて、カンに持ち手のハリガネかなんかをつければ、藤田特製キャンドルランタンの出来上り。缶の内側が丁度リフレクターの役割をするのである。*手を切らないように、くれぐれも軍手をはめて作業してください。

  • 火の起こし方


    普通の起こし方は色んな本に出ているし、だいたい皆さんのほうが僕より良く知っているので書かない。ここでは探険隊流の火の起こし方を書くと、ただ単にガソリンを大量にブッかけて導火線代わりにちょっと離れたところまで垂らしてきて、そこに火をつけるとパーッと火が走ってバッと焚火にひがつく、という火の起こし方でも何でもない単なる放火じみたことである。

  • ゴムぞうりは必需


    西湖に限らず、何処にでかけるにしてもゴムゾーリは常に携帯したい。テントやバンガロー住いだと、いちいち靴を履くのが面倒なのだ。ましてや登山靴なんか紐をいじくっているうちに日がくれてしまう。ただ、ゴムゾーリは長時間履くと親指が痛くなってしまうので、ちょっと荷物になるけどサンダルのほうがいい。ちなみに僕はついた頃に炭火場に戻すのである。これならてっ取り早い。

  • 焚き火


    インディアン形、キャンプファイアー形など色々あるが、ここで紹介するのは先輩がよくやるやり方。まずぶっとい木を2本〜4本用意し、焚き火場を囲む。できれば少し掘っておくと熱効率も良いしあとかたずけもしやすい。そして真ん中に一本細すぎない木を渡して、そこに両側から炊き木を立て掛ける。後は普通に燃やせば良い。周りの枕木が実に有効に働いてくれる。

  • えびとり


    単なる夜の余興だけではない。魚釣りの餌に良い。以上。

  • シャワー


    僕は人を騙すことができないのでやらなかったが、皆は1人の料金で何人もシャワーを使っていた(ほとんどばれない)。あと、家にシャワーのない僕は折角ハダカになったのに突っ立ってお湯を浴びるだけというのに我慢ができなくて、フロに湯を張ろうとしたが、栓が皆とってあった。だから、風呂に入りたい人はフロ栓を持っていくのを忘れずに。

  • レンタチャリ


    これも今では常識となったが、格好だけで選ぶと地獄を見ることになる(昔はカマキリを血眼で争ったそうだ)。ちなみに1台だけ赤くて整備状態万全の隊長専用車がある。あともう1台子供用の自転車があり、こちらはチェーンを切ったりタイヤをパンクさせた人用。(普通、1時間500円のところを1日のってあれだけの値段にしてくれているのである。感謝しなければならない。)

  • ボート


    紅葉台の売店に行って1時間千円払うとオールを貸してくれ、後はどの船に乗ってもよいというシステムである。機嫌がいいときは何時間乗っても良いとかいってくれる。

  • EPIとプリムスは互換性


    こんなのは公然の秘密なのだが、2社とも認めてはくれないことである。ところで、値段はどうなのかというと、同じの所もあるがだいたいはプリムスのほうがちょっとだけ高い。これは損害保険がついているため。

  • ガス缶にアクセント


    別に工夫でも何でもないが、ガス缶に色々落書をすると楽しいよ、とただそれだけ。ちなみに僕はそれのついでに初めてガス缶を買ったときからのナンバーをつけている。現在ナンバーは18なので、今まで18コ買ったことになる。

  • ニッピン袋


    我々川探が集団で新人の買い出しに行くと、行った人全員にこのニッピン袋をくれた。1年のときは紺で2年のときは白。この袋が結構役に立つもので、僕は何時もこれにパンパンになるまで着る物関係を入れて合宿に行く。整理もしやすいし、これがまた丁度良い枕になったりするのだ。ちなみに盛月はこれにCDプレーヤー一式を入れて持ち歩いている。

  • ザックを履くとよい


    これはちょっとした山の本を見ればどれにも書いてあることで、どうにも寒くなったときはあるものなんでも着込めということである。ちなみに山岳部はセーターをも履くのだそうである。

  • 足の先にとうがらし


    雪国の知識。一番血の通りにくい足の指の辺りにこれを入れておくと血行を促進しカッカッと温かくなるのだそうだ。ちなみに行成先輩がやっていたことがあるが、熱すぎてやけどぎみになったとのこと。相当使うわりにほとんど進めないというあまり意味のない移動方法である。この辺りはどうも今後の課題となりそうである。

  • 洞窟で迷ったとき


    ただひたすら捜索隊を待つ。笛があったら定期的に吹く。どんな洞窟のプロでも、何十回入った洞窟だったとしても、である。

  • 電池が切れたとき


    正確にはその場にいる全員の電池が切れたときである。この場合はライターなど照明になるものを使って速やかに明るいところまで行くべきである。何にもないときはあせらないで冷静に捜索隊を待つこと。照明を持たずに洞内を移動するほど危険なことはない。

  • 太陽で方向を知る


    アナログ時計じゃないと駄目。短針を太陽の方向にあわせると、12時と短針との丁度真ん中の方向が南。逆の方向が北になる。ただし、これは相当大ざっぱで、季節によってかなりの誤差が出るので気を付けよう。

  • テント内暖房


    通常の場合、人いきれだけでも結構あったまるものだが、本格的な冬ではやっぱり火の気が欲しい。でも、そんな場合でも小さなランタンの一つもあれば、それから出る熱気だけで相当合ったまるものである。バーナーをつける、という手もあるが、そのうえでお湯なんか沸かしたりするとテント地に結露してしまってどうしょうもなくなる。

  • 飯炊き


    探険隊たるもの、飯すら農協御飯では堕落の極致、飯くらい炊けなくては川探として恥ずかしい。というわけでここでは飯炊きの紹介をするが、「はじめチョロチョロなかパッパ、赤子泣いてもふた取るな」は、殆どが嘘。何回でも蓋を開けてみて構わない。僕がある飯炊きのプロから教わった言葉両方のいいところをとったサンダルタイプのゴムゾーリを愛用している。

  • 鼠花火を水に入れる


    鼠花火に火をつけ、水のなかに投げ込むと消えずにシュルシュル回り「シュポッ」と爆発する。それだけ。

  • 地学室の鍵が開かないとき


    窓を開ける。身を乗り出す。このとき絶対に下をみてはいけない。左手で配水管に捕まってからだをささえ(独自の調査によると瞬間なら100kgもの許容があるので安心して体重をかけるように)まず手を延ばして地学室の窓を上下とも開ける。そして上下窓の中間のサッシに捕まり、それを支えにして一気に移動を行なう。*地学室側の窓は常に鍵を開放しておき、窓付近は何も置かないようにしよう。

  • 自家製蚊取線香置き


    普通の針金で、先を万力でつぶしただけ(こうしないと刺さらない)。これなら折畳式だし、木に吊したりもできる。

  • 箸を作るまず


    竹を用意する(シノは不可、木は難しい)。箸らしい長さ、幅に、完成品よりかなり大きめに切る。そして丸くしていく。このときも目標を「ちょっと太すぎるかな」くらいにしていかないと完成品は細くてとても使いにくいものになる。できれば全体的には一律の太さで、先のほうだけ細いのがいい。家にあるような箸を想像して作ってもなかなかうまくいかない。なかなか良い暇つぶしになるし、完成品もそれなりに気に入ったものができ易い。

  • 炭のおこしかた


    炭のおこし方はけっこう難しい。よく炭を買うと中にスターターというコッパが入っているが、あんなのでつくわけがない。我々が今やっている方法は、バーナーに網をのせ、そのうえで炭を焼き、火がれる。

  • ハイウェイバス


    このときだけは、他人の迷惑など関係無しにバスがつきしだい1人が荷室に乗り込んでバンバンザックを乗せないと、下手をすると乗せ切れなくて上で持ちながら乗るなんて事になる。あと、忘れ物の確認は何回も行なうこと。かつてその日の夕食の材料が殆ど入った保冷箱を新宿まで送り返してしまうということがあった。

  • ライター


    まずあの金属の部分を外す。するとそこにガスの出る量を調節するギヤがある。それとかみ合っているツマミをずらし、もっと出るようにしてしまうのである。これで探険隊スペシャルライターの出来上り。ただし見てる間に燃料が減っていくし、火の固まりが噴水のように飛び散ったりするのであんまりパワーアップしすぎないように。

  • コッフェルをまげる


    小コッフェルでお湯を沸かしてコップに注ぐとき、ビタビタとだらしなくお湯がこぼれてしまったのは誰でもある経験だろう。あれはつまり、注ぎ口がついてないからいけないのであって、無いものはつければ良いのである。実際にやってみるときわめて良好、またわずかながら外形が小さくなったため蓋の締まりがピッチリ来るようになった。

  • ハチにさされたら


    少なくとも日本に存在するハチのなかで直接死に至らしめる毒をもつものはいない。ただし、ショック死というものはある。もし刺されてしばらくして体中にジンマシンが表われたらその人は蜂の毒に対して一種のアレルギーであり、またこうなったときは非常に危険な状態であり、直ちに医師の治療が必要である。僕の父の実際の経験から。

  • 磁石の狂い


    よく樹海では磁石が全く利かない、という一般人の印象があるが、実際行ってみると分かるように一部を除いてほとんど地上では磁石の狂いはない。ただしこれが洞内に入ると話は代わる。ひどいときは15°以上も狂ったまま測量が行なわれ、半分以上完成してから異常に気が付いて大幅な書き直しを余儀なくされた、ということもある。実際陥没溝の上と下に立って比べてみるとその違いに悪寒が走る。また一部では地上でもかなりの誤差を示すところがあるらし。ということで以上、小さな工夫でした。






もどる

川探Webは、川越高校探険隊OBが独断と偏見で編集しているものです。
Copyright (C) KAWATAN All-Rights Reserved.
Requirements browser: Netscape 2.0 or later
リンクすると人々からバカにされること間違いなしですが、それでもよければご自由にどうぞ。
Last modified
kanri@k-t.dyndns.org